血抜き その2[魚のコンディション、釣り後のキープについて]
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乳酸とは…..運動などによってエネルギーを消費すると発生し、細胞が栄養や酸素を取り込めなくなって血液の循環が悪くなる。
皆さんこれは人間だけの話では無いのです。筋肉や脂肪をまとった魚もメカニズムは一緒なんですね。
釣り上げられた魚はどの様な状態になっているのでしょうか?
皆さん経験がある筋肉痛は乳酸の蓄積が原因のーつとされてます。
釣った魚をバッカンの中に海水と一緒に入れるというのは、波止ではよく見かける光景ですよね。
もちろん私もした事があります。
この状況は魚にどういう影響を与えるのでしょう、考えた事ありますか?
この環境では魚にストレスを与えた挙げ句、酸欠と高温(夏は) で魚は苦悶死させているのです。魚を不味くしたければこれが一番。。。
カツオ、サバの青物系統なんかは磯や船に釣り落とすとピチピチ跳ね回り、エネルギーを消費する。青物はあのバイブレーションが凄いですよね。
それだけで味は落ちてゆくのです。
できれば空中で体をキャッチして即締めするのが望ましい。
それは現実的ではありませんが、、
ではバッカンではなく、海で生かしておけばいいのでしょうか
それも違うのです。バッカンに入れておく事もストリンガーに繋いでおく事も魚に大きなストレスを与えて、どんどん味が落ちていっている事実!
水の中に入れておけばいいってもんじゃないのです。
しかし確実に味が落ちると分かってはいても、スカリやストリンガーを使わざるを得ないときがあります。
例えば、バリ。あの危なくて、しっかり処理ないと臭いやつ。
釣れるたびに処理するのは非常に面倒ですよね。
だからとりあえずはスカリに生かしておき何匹か溜まれば捌いてクーラーに入れるという使い方をします。
ストリンガーはロの硬いチヌ等に用いるものだが、大型だけキープして残りは釣り後にリリースするという場合は便利。
(まあ、リリースするのも釣った直後のほうがいいのだけれど。)
例えば我が家ではスズキなんかの大きめの魚の場合は、ナイスサイズが釣れれば一匹か、せめて二匹も持って帰れば食べるには十分です。(そもそも私は釣りする時は食べる前提です)
しかし釣りの序盤にキープか迷う様な微妙なサイズが釣れた場合等でもストリンガーで生かしておければ、後から入れ替えてリリースという事も出来ますよね。
サイズは小さくてもスレ掛かりで魚が弱って上がってくる場合(小さくても持ち帰り確定状態)もありますし。こういう点ではストリンガーで活かしておけるのは大変便利でもあります。
ですから、こういうケースではストリンガーで十分ストレスを与えた後にリリースする事に動物愛護団体が文句を言わない内はこの方法でいいと思ってます。
どの程度味が落ちるかという所も難しいですし、釣りの状況次第でキープ具合も変わるかもしれませんし、その辺りは臨機応変ですね。
加えて言うと、長時間のファイトも魚には十分過ぎるストレスです。
マグロやカジキ釣りなんかでは数時間のファイトもあります。
あれは口に訳の分からん物体がついて引っぱり回され、疲労困憊で乳酸だらけでエネルギーを消費しつくして精魂果ててからキャッチされているのです。
マグロ漁師が電気ショックをカマすのは手間と魚のコンディションを考えているのですね。多分。
さて、こういう事を考えて味を求めると魚のキープの仕方も考えますよね。
私はこれを知ってからは、キープサイズをストリンガーにつないでいると、早く締めたくて釣りに集中できないという状態になってましたwww
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2014年2月6日更新